用語集
記事に出てくる用語を、五十音・英字で引けます。
か
さ
は
- 半減期 放射性核種の放射能が、もとの半分になるまでの時間。
- ピッチ(pitch) ヘリカルCTで、1回転あたりに寝台が進む距離をビーム幅で割った値。
- ビルドアップ(build-up) 高エネルギーX線で、表面ではなく少し中に入った深さで線量が最大になる現象。なぜそうなるのか、エネルギーとdmaxの関係、スキンスペアリングの意味まで。
- 部分容積効果(Partial Volume Effect) 分解能より小さいものが、周囲と混ざって本当の値より低く写る現象。CT値がずれる理由、核医学でSUVが下がる理由、減らすための具体策まで。
- ブラッグピーク(Bragg peak) 粒子線が止まる直前で線量が最大になる山。狙った深さに線量を集中できる。
英字
- ADC(Apparent Diffusion Coefficient:見かけの拡散係数) 拡散のしやすさを数値化した係数。DWIの高信号が本当に拡散制限か判別できる。
- AEC(Automatic Exposure Control:自動露出制御) 適正な濃度になるよう、X線の照射を自動で止める仕組み。
- ALARA(As Low As Reasonably Achievable:合理的に達成可能な限り低く) 必要な画質を保ちつつ、被ばくをできるだけ低く抑える放射線防護の原則。
- BED(Biologically Effective Dose:生物学的実効線量) 分割のしかたが違う照射どうしを、生物学的な効果で比べるための線量。
- CBCT(Cone-Beam CT:コーンビームCT) 円錐状のX線と平面検出器を回転させて断面を得るCT。IGRTや歯科で使う。
- CNR(Contrast-to-Noise Ratio:コントラスト対雑音比) 2つの組織の差が、ノイズに埋もれずに見分けられるかを表す指標。SNRとの違い、なぜSNRが高くても病変が見えないのか、線量との関係まで。
- CTDI(Computed Tomography Dose Index:CT線量指標) CTの線量を表す基本の指標。CTDIw・CTDIvolの違い、ピッチとの関係、そして「CTDIは患者の被ばく線量ではない」という一番大事な注意点まで。
- CTV(Clinical Target Volume:臨床標的体積) 目に見える腫瘍に、見えない広がりを足した範囲。GTV・CTV・ITV・PTVの入れ子の順番と、それぞれのマージンが何を吸収しているのかを整理。
- DAP(Dose Area Product:面積線量) 線量と照射面積を掛けた値。透視・IVRの被ばく量の目安。
- DES(Drug-Eluting Stent:薬剤溶出性ステント) 再狭窄を防ぐ薬を表面から徐々に出すステント。現在の主流。
- DLP(Dose Length Product:線量長さ積) CTDIvolに撮影範囲の長さを掛けた、検査1件ぶんの線量。CTDIvolとの役割の違い、実効線量への換算のしかたと、その換算がどこまで信用できるかまで。
- DLR(Deep Learning Reconstruction:深層学習再構成) AIでノイズを抑えながら画像を作る再構成法。FBP・逐次近似(IR)との違い、逐次近似の「ぬめり」を解決した理由、そして使うときの注意点まで。
- DQE(Detective Quantum Efficiency:検出量子効率) 入力したX線量子を、どれだけ効率よく画像情報に変換できたかを表す総合指標。
- DRL(Diagnostic Reference Level:診断参考レベル) 検査ごとの線量の目安値。自施設の線量が高すぎないか点検する基準。
- DSA(Digital Subtraction Angiography:デジタルサブトラクション血管造影) 造影前後を引き算して血管だけを浮かび上がらせる技術。マスク像とライブ像の関係、いちばん多い失敗(モーションアーチファクト)とその対処まで。
- DVH(Dose-Volume Histogram:線量体積ヒストグラム) 横軸に線量、縦軸に体積をとったグラフ。標的とリスク臓器で形がどう変わるか、V20・D95・D2ccの読み方、そして「DVHでは分からないこと」まで。
- DWI(Diffusion Weighted Imaging:拡散強調画像) 水分子の動きにくさを画像にするMRI。急性期脳梗塞が光る理由、b値の意味、そして「高信号=拡散制限」とは限らないT2シャインスルーの見分け方まで。
- ESD(Entrance Surface Dose:入射表面線量) X線が入る皮膚表面での線量。後方散乱を含むという定義の意味、空気カーマとの違い、IVRで問題になるPSDとの使い分けまで。
- FID(Free Induction Decay:自由誘導減衰) 90°パルスの直後に現れて減衰していく、MRIのいちばん素朴な信号。なぜ減衰するのか、T2とT2*の違い、なぜ実際の撮像ではFIDをそのまま使わないのかまで。
- FOV(Field Of View:撮像視野) 画像に写し込む範囲の大きさ。FOVを狭めると何が良くなり何が犠牲になるか、折り返し(エイリアシング)が起こる理由と対策まで。
- FPD(Flat Panel Detector:フラットパネル検出器) X線を直接デジタル信号に変える平板の検出器。直接変換型と間接変換型の違い、I.I.より優れている点、そして苦手なことまで。
- GRE(Gradient Echo:グラディエントエコー) 傾斜磁場の反転でエコーを作る撮像法。高速だが磁場の不均一の影響を受けやすい。
- GTV(Gross Tumor Volume:肉眼的腫瘍体積) 画像などで確認できる、目に見える腫瘍そのものの範囲。
- HU(Hounsfield Unit:CT値/ハウンスフィールド単位) CT画像の各画素の値。水を0、空気を−1000とした相対値。
- IGRT(Image-Guided Radiation Therapy:画像誘導放射線治療) 照射の直前に画像で位置を確認し、寝台を補正してから照射する技術。
- II(Image Intensifier:イメージインテンシファイア) X線像を光学的に増幅して見やすくする、旧来の透視用検出器。
- IMRT(Intensity-Modulated Radiation Therapy:強度変調放射線治療) ビーム内の強度を場所ごとに変え、複雑な形に線量を集中させる照射法。
- LET(Linear Energy Transfer:線エネルギー付与) 放射線が通り道で単位長さあたりに与えるエネルギー。高いほど密に電離する。
- LIH(Last Image Hold:ラストイメージホールド) 透視を止めても最後の画像を表示し続ける機能。無駄な被ばくを減らす。
- MAR(Metal Artifact Reduction:金属アーチファクト低減) 金属が作る放射状のスジを減らす画像処理。なぜスジが出るのか(ビームハードニングとフォトンスタベーション)、MARの限界、撮影側でできる対策まで。
- MIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影法) 視線上でいちばん高い値だけを拾って重ねる表示法。血管が見やすい理由、奥行きが分からないという弱点、MinIPやスラブMIPとの使い分けまで。
- MLC(Multi-Leaf Collimator:マルチリーフコリメータ) 細い板(リーフ)を並べた可動絞り。照射野を病巣の形に合わせる。
- MPR(Multi-Planar Reconstruction:多断面再構成) 断層データから任意の断面(冠状・矢状・斜め)を作り直して表示する方法。
- MTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数) 空間分解能を細かさ(周波数)ごとに表す指標。細かい構造をどれだけ忠実に写せるか。
- NPS(Noise Power Spectrum:ノイズパワースペクトル) ノイズの大きさを周波数ごとに表した指標。粒状性(ノイズの見え方)の評価に使う。
- OAR(Organ At Risk:リスク臓器) 照射で傷つきやすく、線量を抑えて守るべき正常臓器。直列臓器と並列臓器で「守り方」がまるで違う理由、耐容線量の目安まで。
- PCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠動脈インターベンション) 冠動脈へのカテーテル治療の総称(バルーン拡張・ステント留置など)。
- PDD(Percentage Depth Dose:深部量百分率) 最大点を100%として、深さごとの線量を百分率で表したもの。エネルギー・照射野・SSDで曲線がどう動くか、TMRとの違いまで。
- PET(Positron Emission Tomography:陽電子放出断層撮影) 陽電子から出る一対の消滅放射線を検出し、代謝などを断面で描出する検査。
- PMT(Photomultiplier Tube:光電子増倍管) わずかな光を100万倍に増幅する真空管。光電面とダイノードのはたらき、ガンマカメラで位置を決めるしくみ、半導体検出器に置き換わりつつある理由まで。
- PSD(Peak Skin Dose:最大皮膚線量) 皮膚で最も多く当たった点の線量。IVRの皮膚障害の予測に重要。
- PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮的血管形成術) 狭くなった血管を、バルーンで内側から広げる治療。
- PTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty:経皮的冠動脈形成術) 冠動脈の狭窄をバルーンで広げる治療。PCI・PTAとの言葉の使い分け、なぜステントが必要になったのか、技師が押さえる撮影方向まで。
- PTV(Planning Target Volume:計画標的体積) CTVに、位置合わせの誤差や臓器の動きの余裕(マージン)を足した範囲。
- RALS(Remote AfterLoading System:遠隔操作式後充填装置) 小線源を遠隔操作で送り込む装置。術者の被ばくを大きく減らす。
- RBE(Relative Biological Effectiveness:生物学的効果比) 同じ線量でどれだけ強く効くかを、基準の放射線と比べた比。
- SAR(Specific Absorption Rate:比吸収率) 組織が単位質量あたりに吸収するRFエネルギー。発熱・安全管理の指標(W/kg)。
- SBRT(Stereotactic Body Radiation Therapy:体幹部定位放射線治療) 病巣に多方向から精密に、少ない回数で高線量を集中させる照射法。
- SE(Spin Echo:スピンエコー) 90°と180°パルスでエコーを作る基本の撮像法。磁場の不均一を補正できる。
- SNR(Signal-to-Noise Ratio:信号対雑音比) 画像の信号の強さとノイズの比。大きいほど画像が鮮明になる。
- SOBP(Spread-Out Bragg Peak:拡大ブラッグピーク) エネルギーを変えたブラッグピークを重ね、病巣の厚みに合わせた線量分布。
- SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography:単一光子放射断層撮影) ガンマカメラを回転させ、体内の分布を断面(3D)で得る核医学検査。
- SUV(Standardized Uptake Value:標準化取り込み値) PETで、集積の程度を投与量と体重で標準化した定量指標。
- TACE(Transcatheter Arterial ChemoEmbolization:肝動脈化学塞栓療法) 抗がん剤と塞栓を組み合わせ、肝腫瘍を養う動脈を詰める治療。
- TAE(Transcatheter Arterial Embolization:経カテーテル動脈塞栓術) カテーテルで塞栓物質を運び、血管を詰めて血流を止める治療。
- TE(Echo Time:エコー時間) RFパルスから信号(エコー)を受け取るまでの時間。T2コントラストを左右する。
- TI(Inversion Time:反転時間) 反転回復法で、180°パルスから90°パルスまでの時間。特定の信号の抑制に使う。
- TR(Repetition Time:繰り返し時間) RFパルスを繰り返す時間間隔。T1コントラストや撮像時間を左右する。
- VMAT(Volumetric Modulated Arc Therapy:強度変調回転照射) ガントリーを回転させながら強度変調して照射する方式。IMRTより短時間。
- VR(Volume Rendering:ボリュームレンダリング) CT値に色と透明度を割り当てて立体的に見せる表示法。MIPやSSDとの違い、なぜ「見た目がきれい=正確」ではないのかまで。